『コーニスカット』のご紹介
雪国の悩み - 雪庇の危険性
雪国ならではの悩みが、屋根に積もる雪の処理。
放っておくと雪がせり出して雪庇ができ、落雪・落氷の危険性が生まれます。
頻繁に屋根の雪下ろし作業を行えば落雪・落氷による被害を防げますが、
決して楽ではありません。
さらに、足下の悪い屋根に上っての作業中での事故なども起こりえます。
これらの問題点を『コーニスカット』が未然に防ぎます。
厳寒地区のための雪庇防止製品
『コーニスカット』は雪の多い地区専用に開発された製品で、
北西の風による屋根からの雪のせり出し(雪庇)を発生させにくくするものです。
また、コーニスカットの内側に積もった雪は、南東の風により融けやすくなり、
雪庇を防止しながら雪を融かすという2つの役割を果たします。
幅、高さとも調整可能ですので、スノーダクト屋根・ビル屋上のパラペット・各種鋼板屋根など、
どんな屋根にも取付け可能です。取り付け時間も非常に短く、手間をとらせません。
雪庇の発生・防止の仕組み
雪庇が発生するのは…
廻りの環境に左右されますが、屋根に積もった雪が、
風の流れにより渦を巻いて上から横から下から付着して大きくなり、
屋根からはみ出した状態になるのを雪庇と呼びます。
屋根のパラペット部分を通過した雪は、渦巻きとなった風によって回り込み、
もともと粘着性質を持つためパラペットの積雪部分にくっついて発生、
どんどん成長し、雪庇となります。
この雪庇が怖いのは、屋根の上の雪が建物よりはみ出ているため、
雪の粘着性で保持できている間はいいのですが、
雪庇の方が重くなった時、耐えきれず突然落下する事です。
また、少しずつ融けた雪は水となり屋根部分にたまり、
またそれが冷やされて凍ると屋根を滑りおち、そのまませり出して今にも落ちそうになります。
この状態だと、積雪はほぼ氷化しているため非常に危険です。
コーニスカットが雪庇を防ぐ仕組み
コーニスカットを設置することで自然の風の力をコントロールし、
屋根雪が風に飛ばされても積雪部分に付着しないよう、建物から離していきます。
また、コーニスカットは設置場所の条件により高さが調節できます。
気象条件や周辺建物などにもよりますので、熟練した専門スタッフがお見積もり致します。
※気象条件により、コーニスカットで止められた先の積雪に、
さらに雪が付着し小きな雪庇が発生する場合があります。
雪融け促進効果もあり
コーニスカットがある場合、天候が回復し暖気の流れができると、
図のようにコーニスカット側から流れ込んでくる暖気流により、
コーニスカットに付着している雪は温められ、雪融けを促進します。
※気象条件および雨樋の有無、屋根構造等の条件により異なります。